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佐賀市のバイオマスタウン構想を視察

7月の17日に会派の視察で佐賀市に参りました。

佐賀市では、バイオマスタウン構想を策定する以前から

一般廃棄物処理に伴う廃棄物発電や余熱利用、廃食用油を利用した

バイオディゼル燃料製造などを実施していた。

国が平成14年に公表した「バイオマス・ニッポン総合戦略」に基づき、

佐賀市ではバイオマスタウン構想を平成20年に策定した。

ガソリン高騰時に木質チップを活用し、温泉街の代替燃料にしようとし、

木質バイオマス利活用を行う上で、国の補助事業を活用する上からも、

「バイオマスタウン構想」の策定が必要になった。

先ずは、市内の廃棄物などのバイオマス賦存量を調査し

現在の利活用状況の調査、そして今後の利用率目標を設定している。


特出した取り組みとして、

① 青果市場の野菜くずを堆肥化。

 この生ゴミの堆肥化は、原材料(ゴミ)の不均一化から、製品が不安定になること。

また、製造される商品(堆肥)が流通しないことがあげられるが。

流通については、納入する農家に対して利用を求めており、うまく循環している。


②下水道の沈殿物を堆肥化、メタンガスは施設内の発電。

 これにより下水施設は年間8500万円の電気料が4,000万円に減額。
施設整備費とランニング費用を含めても13年で償却するプラン。

国の補助事業を活用をして更に、効率よい投資となった。

 堆肥も大学等との共同研究で育ちが良い堆肥として、好評。

 1kg20円で販売している。

③バイオディーゼル廃油活用が進んでいる。

 廃油を市内99箇所で回収、その内57箇所がスーパーに回収ボックスを設置している。

 回収した油を燃料に精製し、市内のゴミ回収車28台の内18台をこのバイオディーゼル車にしている。

更に今年から市営バス1台をバイオディーゼルに変える。油が不足をしている状況である。

現在タウン構想策定段階から地域バイオマス活用推進計画に移行。

市の窓口が現在、農村環境課になっているが、複数にまたがる事業のため

本来環境部が所管することが求められるし、事業の進捗を管理する体制が求められる。


高松市は

今後、下水道処理場の統合時に発電施設の整備を計画中

それ以外のバイオマス活用推進計画について、調査を継続して参ります。