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治す医療から支える医療へ

24日、全国自治体病院経営都市議会協議会の
第7回 地域医療政策セミナーに参加しました。
二人の講師による講演
「地域密着型の病院を目指して~市立大森病院の取り組み」
 秋田県横手市 市立大森病院院長 小野剛氏

 新病院の開設に伴い、保険・医療・福祉が一体となった「地域包括ケア」の推進。
 地域や患者のニーズを踏まえた診療体制の整備
 【特徴1】夕方診療(午後5時から7時)
 仕事の都合などで通常診療が時間に来院できない方、学生・子供を対象に実施をしています。
 この「夕暮れ診療」は差し引き黒字で運営ができており、
 口コミでの認知でリピートが高く、満足度も高いようです。
 この取り組みは、夜間の救急患者を減らし、経営面でもメリットが出ている
 【特徴2】 積極的なIT化推進
 一気に電子カルテ化を実現。在宅健康管理システム、遠隔画像診断、診療情報共有化システムを運用。
 最初は国の補助事業を活用し、インフラを整備した。
 効果として、専門医のアドバイスを受けられ安心が広がる、研修医が喜ぶ。
 
 IT化したら解決するのではなく、ポイントは信頼できる顔の見える先生との繋がり。
 これからの地域医療
  ・治す医療から支える医療へ CURE~CARE
  ・入院中心から在宅への移行、地域包括ケアを支えるのが地域病院の役割である。誰が看取るのか?
  ・人材育成(看護しも含め、介護職員も)
  
  ・地域密着型病院として急性期病院と地域連携パス、
    
    状態が悪くなった場合の駆け込み寺の役割を担うことが必要。
「自宅で大往生~地域に寄り添う医療の形」
 
 おおい町国保名田庄診療所 所長
 自治医科大学地域医療学 臨床教授 中村伸一

 最初にNHKで放映された「プロフェッショナル」のダイジェストを上映
 自治医科大学を卒業後3年目で、ひとりっきりの医師として名田庄診療所に赴任
 それから20年間、この地域で医療を守り続けてこられた実践の歩みを紹介されました。
 「私は神の手を持った医師ではありません」
 「当たり前のことを当たり前にやっているだけ」

 地域に寄り添い、20年間
 在宅死亡率は約42%と驚異的な数字です。
 その取り組みが、プロフェッショナルに取り上げられることに。
 その実践の医師の言葉
「医療と保険と福祉が連携することが大事」
「その為には、地域との総合信頼が大事」「地域医療のため地域の絆が大事である」
「健康長寿のカギは絆、地域の連帯感、相互扶助があるところが健康寿命が延びる」
清清しい気持ちになった講演でした。
中核医療と地域医療のあり方を学べました。